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SBIソーシャルレンディング、第三者委員会設置 貸付先に重大懸案
SBIソーシャルレンディングは2月5日に、貸付先の事業運営に対する重大な懸案事項の調査のため、弁護士などからなる第三者委員会を設置した。現時点では、「SBISLカンボジア技能実習生支援ローンファンド」を除き、分配は通常通り実施する予定で、元金などの延滞も発生していない。
SBIソーシャルレンディングは2月5日に、貸付先の事業運営に対する重大な懸案事項の調査のため、弁護士などからなる第三者委員会を設置した。現時点では、「SBISLカンボジア技能実習生支援ローンファンド」を除き、分配は通常通り実施する予定で、元金などの延滞も発生していない。
今後、調査を行い結果が判明次第、速やかに公表するとしている。
ソーシャルレンディングは、お金を借りたい人と投資したい人を結びつけるプラットフォームサービス。1万円から投資でき、5%以上の利回りの案件も多いことから、近年人気を博していた。SBIソーシャルレンディングの融資残高は434億円。6万1000人あまりが投資家として登録している。
貸付であることから、一定の比率で延滞や元本が毀損(きそん)する可能性もある。ただし、募集時の説明と異なる目的に資金が利用されるなど、不正流用が問題になっている。2018年には、大手ソーシャルレンディング業者のmaneoマーケットにて、10億円以上におよぶ不正利用が発覚し、金融庁は行政処分を行った。ソーシャルレンディング業者は、資金管理の実態や資金使途を把握する義務を負っている。
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