マスターカードが仮想通貨取り扱い発表 ビットコインは500万円突破
ビットコイン価格がさらに上昇し、507万円の過去最高値をつけた。米国時間2月10日に、大手カードブランドのマスターカードが仮想通貨の取り扱いを行うことを発表したことが好感された。
ビットコイン価格がさらに上昇し、507万円の過去最高値をつけた。米国時間2月10日に、大手カードブランドのマスターカードが仮想通貨の取り扱いを行うことを発表したことが好感された。
マスターカードは自社の決済ネットワークで今年、仮想通貨をサポートする。従来も仮想通貨で決済できるカードサービスはあったが、決済時に仮想通貨を法定通貨に替えて支払いが行われていた。今回、仮想通貨で直接決済することに対応し、店舗側が直接仮想通貨を受け取る仕組みを用意すると見られる。
仮想通貨の利用を勧めるものではないが、顧客や加盟店へ選択肢を提示するのが目的だという。「デジタル資産が決済の世界で重要な部分を占めるようになってきている」とマスターカードは発表内でコメント。ビットコイン高騰時に、カードを使って購入する人が増えているという。
対応する仮想通貨は、ドルに価格が連動するステーブルコインだ。ステーブルコインは規制が強化され信頼性が高まっているが、そのほかのデジタル資産の多くはまだコンプライアンス面などで要件を満たしてないと、マスターカードはしている。
2020年、米上場企業のマイクロストラテジーが、インフレヘッジ目的でビットコインを購入して以来、スクエアやテスラなど複数の企業がビットコインの購入に動いた。これはインフレに負けず価値を保存する資産として、ビットコインが見られ始めたということだ。
米国の仮想通貨取引所bitFlyer USAのジョエル・エジャントンCOOは、「マイクロストラテジーが開けた穴を、他の会社が広げていっている。テスラによるビットコイン購入は、彼らのターゲットである富裕層に向けた広告のようなものだ。そして、ビットコインが支払手段として法定通貨の代替手段となる期待感を示した」とコメントした。
一方で、PayPalが仮想通貨の取り扱いを発表したのに続き、今回マスターカードが取り扱いを発表したことで、決済機能についても期待が高まっている。
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