ニュース
事故物件を専門に扱う「成仏不動産」 社長が驚いた「安くなくても買う人」の存在:国も対策に乗り出す(4/4 ページ)
過去に死亡事故などが発生した住宅(いわゆる「事故物件」)を専門に掲載する「成仏不動産」というWebサイトがある。なぜこのようなサービスを立ち上げたのか?
国も対策に乗り出す
国土交通省は20年2月、「第1回 不動産取引における心理的瑕疵に関する検討会」を開催している。心理的瑕疵とは、借主や貸主が取引に当たって心理的な抵抗が生じる可能性のあることを指す。参加している委員は、弁護士、業界団体関係者、学者など。同省は検討会を開催する背景を「不動産取引において過去に死亡事故が発生した事実など、心理的瑕疵をどのように取り扱うかが課題となっており、このことが、既存住宅市場活性化の阻害の一因となっている」としている。同省の担当者によると、現在までに会議は複数回行われているという。
花原社長は、事故物件は外国人労働者や高齢者といったように、住宅を確保しにくいといわれている人たちと相性がいいのではないかと考えている。今後も、事故物件の流通を促進させ、マッチングさせるさまざまな事業にチャレンジする予定だ。
関連記事
- パソナの淡路島移転は「島流し」なのか? 移住した副社長が感じた“思った以上のポテンシャル”とは
パソナグループは、東京にある本社機能の一部を淡路島へ移転させている。移住した副社長に環境や社員の働き方がどう変わったのか聞いた。副社長は思った以上のポテンシャルを感じている。 - レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
大手回転寿司チェーンのスシローとくら寿司。標準的な寿司の重さはほぼ一緒。しかし、価格とシャリの違いから戦略の違いが見えてきた。 - 首都圏の「住み続けたい街ランキング」発表 3位は神奈川県茅ケ崎市、2位は東京都中央区、1位は……
大東建託は「愛着のある街&住み続けたい街ランキング2020<首都圏版>」を発表した。約6万5000人を対象に調査した結果は? - 「暮らしやすさ自慢」の都道府県ランキング 東京都を抜いて1位になったのは?
ソニー生命保険が「47都道府県別 生活意識調査2020」を発表。暮らしやすさ自慢、子どもの育てやすさ自慢などをランキング化。コロナ禍の影響も調査した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.