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キリンHD 新卒採用にAIを活用する実証実験 選考にかける時間を3割削減:エントリー動画をAIで解析
キリンHDは、Web面接サービスを開発、販売するZENKIGENと共同で、2022年卒の新卒採用のエントリー動画をAI(人工知能)で解析する実証実験を行う
キリンホールディングス(HD)は3月5日、Web面接サービスを開発、販売するZENKIGEN(ゼンキゲン、東京都千代田区)と共同で、2022年卒の新卒採用のエントリー動画選考でAI(人工知能)を活用する実証実験を行うと発表した。今回はあくまで実証実験であり、解析結果を合否判定に利用するものではないという。
実験では、ゼンキゲンが提供する自己PR動画解析AI「harutakaエントリーファインダー」を活用する。キリンHDの新卒採用に応募し、事前に許諾を得た人のエントリー動画をAIで解析。応募者の表情や声などをAIで定量化し指標の1つとすることで、評価制度の向上を目指すという。
直近の採用市場では、コロナ禍によりオンライン選考が主流になるど、環境が大きく変化し、評価者の技量や経験則による人材の見極めが困難になりつつある。また、今後もオンライン選考が主流となり、応募者数の増加も見込まれる。そのため企業にとってはこれまで以上に人材の見極めに時間と人手を要することが予想される。
同社によると、AIを活用することでエントリーシートやエントリー動画選考にかける時間を約3割削減できるという。また創出した時間を活用して、応募者一人ひとりに対する選考時間を増やす他、交流会やセミナー、面談など双方向のコミュニケーション機会の創出を目指す。さらに、選考機会の拡大にもつなげていきたいとしている。
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