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Netflix、日本初の制作拠点を設置 東宝スタジオと賃借契約
Netflixが4月より東宝スタジオの一部を賃借すると発表。同社が日本国内に長期的な制作拠点を設けるのは初の試み。
米Netflixは3月17日(現地時間)、「東宝スタジオ」(東京都世田谷区)の施設を2021年4月から複数年賃借すると発表した。同社が日本国内に長期的な制作拠点を設けるのは初の試み。
東宝スタジオは1932年開業の国内最大規模の撮影スタジオ。「七人の侍」や「ゴジラ」をはじめ、多くの名作を世に生み出している。Netflixが利用するのは「No.7ステージ」(957平方メートル)、「No.10ステージ」(658平方メートル)、アクターズセンター2室、プロダクションセンター1室。これを契機に日本発の実写作品の拡充を目指す。
「今回の取り組みは、数年前、Netflixがグローバルスタジオとしての機能を強化しはじめた頃には想像し難かった夢の実現であり、国内での作品づくりを大きく前進させるものだと感じています」(Netflix プロダクション・マネジメント部門 小沢禎二氏)
東宝スタジオ
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