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帝国ホテル東京、建て替えを正式発表 三井不動産と共同事業で負担軽減:総事業費は約2000億〜2500億円
帝国ホテルが「帝国ホテル東京」を建て替える方針を発表。三井不動産との共同事業として行う。
帝国ホテルは3月25日、「帝国ホテル東京」を建て替える方針を発表した。総事業費は約2000億〜2500億円を見込む。敷地の一部を三井不動産に譲渡し、両社の共同事業として行うことで、財務負担を軽減する。
建て替えの対象になるのは、本館とタワー館、駐車場ビル(延床面積合計23万9780平方メートル)。新本館は2031〜36年度、新タワー館は24〜30年度に建て替えを行う。
現在の本館は竣工から50年を迎えており、タワー館も竣工から38年が経過している。老朽化が進む中、同社は「アフターコロナを見据えた将来性のある企業価値向上への取り組みとして、建て替えを決定した」という。
同日、帝国ホテルが発表した2021年3月期(20年4月〜21年3月)通期の連結業績予想は、売上高が前期比61%減の217億円、営業損益が121億円の赤字(前期は31億円の黒字)、純損益が148億円の赤字(同24億円の黒字)。
帝国ホテル東京の建て替え関連損失として特別損失20億700万円を計上。また、収益性が低下している帝国ホテル大阪について、「帳簿価額を将来にわたり回収する可能性がない」と判断し、減損損失として特別損失10億5000万円を計上する。
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