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「もう限界」2日間でキャンセル160件のホテルも まん延防止がGWの沖縄観光を直撃:ため息が漏れる(2/2 ページ)
新型コロナ感染症の「まん延防止等重点措置」が沖縄に適用され、沖縄県内のホテルや旅行社では予約のキャンセルが相次いだ。
GWに70〜80%の客室が埋まっていた別のホテルでも、キャンセルが相次いでいる。特に関東圏からのキャンセルが増えているという。那覇市内のホテルでは、キャンセルが出ているGW中の館内レストランの食材仕入れやスタッフのシフト作成に頭を悩ませる。「食材を余らせるのもいけないし、人件費がかさむのも避けたい。判断が難しい」(担当者)。
県内大手旅行会社は、GW期間中に県外から沖縄に訪れる旅行予約が、既に半分に落ち込んでいるという。売り上げが減る中で、キャンセルに伴うホテルなどとの事務連絡に追われる状況に「補償がないとやっていけない。もう限界だ」と窮状を訴えた。
関連業者にも影響が広がる。青果卸の兼正青果はホテルや飲食店からの注文数が、先週よりも2〜3割減少している。古波倉正紀社長は「注文数はさらに減少するだろう。農家の収入にも影響が出てくる」と懸念した。取引先の7割がホテルの食肉卸業者も、注文数は同様に2〜3割減という。「売り上げがその分下がるので、時短営業やスタッフに毎月1日はコロナ休業を取ってもらい、耐えきるしかない」と話した。
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