NEC、自販機向けのタッチ決済対応開始
NECは4月13日、飲料自販機、券売機、精算機向けの支払いプラットフォーム「マルチサービスゲートウェイ」にて、Visaのタッチ決済など、クレジットカードの非接触IC決済に対応する。
NECは4月13日、飲料自販機、券売機、精算機向けの支払いプラットフォーム「マルチサービスゲートウェイ」にて、Visaのタッチ決済など、クレジットカードの非接触IC決済に対応すると発表した。3月からVisaのタッチ決済に対応しており、8月にはMastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス、Discover、ダイナースにも対応する予定。
NECは複数の決済サービスに対応する支払いプラットフォームを、コンビニ、量販店、スーパー、外食、飲料自販機など、国内約3500社に提供している。2月に新型の決済端末「IM10」の提供を開始し、各種電子マネー、QRコード決済など約20種類の決済サービスに対応した。
国内ではSuica、iD、QUICPayなどFeliCa電子マネーが普及しているが、クレジットカード各社がタッチ決済を積極的に推進していることから対応を決めた。支払い時に、本人のサインや暗証番号の入力なく利用できるサインレス決済で提供する。このプラットフォームを利用することで、インバウンド向け決済の拡充や、比較的高額な物品販売やサービス利用に適した決済手段を容易に提供できるとしている。
非接触決済の方法は、当初はSuica、iD、QUICPayなどFeliCa電子マネーが中心だったが、2018年にPayPayなどがQRコード決済を開始し市場が拡大した。さらに20年に入って、Visaなど国際ブランド中心に、海外で普及している非接触IC決済、いわゆる「タッチ決済」に対応したクレジットカードの発行が加速。次第に利用できる店舗が増加してきている。
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