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「賃上げを実施」66.0%、産業別では?:コロナ前よりも低い(2/2 ページ)
東京商工リサーチは4月19日、「賃上げアンケート」を実施し、その結果を発表した。2021年度に賃上げを実施する企業は……。
賃上げ率
賃上げを「実施する」と答えた企業に賃上げ率を聞いたところ、最も多かったのは「2%以上3%未満」(26.6%)、次いで「1%以上2%未満」の24.0%。
「50%以上」は8.2%だったが、20年度実績は0.7%だった。「この差は、コロナ禍で賞与などの賃金を大幅に削減した企業が、支給水準を戻した結果とみられる」(同社)。中央値は、全企業で2.1%、大企業で2.0%、中小企業で2.3%だった。
今回の結果を受けて、東京商工リサーチは「ワクチン接種効果で経済活動が本格回復を迎えた場合、人手不足の顕在化が懸念されている。賃金を含む待遇の差は、求人面でのインパクトは大きい。賃上げに対応できない中小企業は、人材獲得での苦戦が避けられないだろう。さらに、求人が計画を下回った場合、生産活動への支障も起きかねず、債務返済や事業再構築にも悪影響が危惧される」とコメントした。
インターネットを使った調査で、8235社が回答した。調査期間は4月1日から12日まで。
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