ニュース
新卒応募が57人→2000人以上に! 土屋鞄“次世代人事”のSNS活用×ファン作り:攻める新卒採用(1/3 ページ)
コロナ禍で採用活動に苦戦する企業も多い中、土屋鞄製造所の新卒採用が好調だ。2020年卒はたった57人の応募だったが、21年卒は2000人以上が応募と、エントリー数が約40倍に急増した。その秘訣を聞いた。
コロナ禍で採用活動に苦戦する企業も多い中、土屋鞄製造所(以下、土屋鞄)の新卒採用が好調だ。2020年卒はたった57人の応募だったが、21年卒は2000人以上が応募と、エントリー数が約40倍に急増した。
これまではほぼ関東の大学生を採用していたが、21年卒ではその割合が約3割に減少。残り7割は関東以外の地方や海外からの採用になり、多様性のある人材を迎え入れた。
内定のバッティング先も変わった。外資系の金融業界や大手人材会社など人気の企業と並行して採用を受ける学生が増え、より一層優秀な人材が集まっているという。志望動機も、土屋鞄のカルチャーやビジョンにひかれて応募する学生が増加した。
直接会えない環境が続く中、たった1年で大きな成果を出せた理由は、SNSや求人情報サイトの積極的な運用と、就活生との密なコミュニケーションにあった。同社人事部人材開発課課長の西島悠蔵氏に、SNS時代の新卒採用を成功させる秘訣を聞いた。
新卒採用急拡大の背景とは?
関連記事
- 採用の「多様化への対応」、何から始めるべき? 5つのポイント
人事は採用の多様化に対応するため、どのような点を意識すべきでしょうか。5つのポイントを解説します。 - 英語だけじゃない! 海外の優秀な人材を獲得するために必要なこと
国際的な動画配信サービス業界の競争の中で、国産の国内向けサービスを運営するU-NEXTは、どのようにグローバル化を進めていったのか。現在は17カ国の社員がいるU-NEXTが、今に至るまでの苦労や努力を聞いた。 - 花王に聞く、目標管理「OKR」の運用方法 ポイントは「ハイレベル目標」と「必達目標」の融合
花王が「OKR」を導入。それまでMBOをベースにした目標管理制度を長らく採用してきたが、方針を転換した。その背景は。具体的にどのような運用をしているのか。 - 「米国型の血の通わないドライな制度」なのか オリンパスも導入する「ジョブ型雇用」への誤解とは
オリンパスが2019年4月から1800人いる管理職に対し、ジョブ型の人事制度を先行導入した。同社ヒューマンリソーシズヘッド(人事・総務担当)の大月氏は「日本の人々は、ジョブ型人事について誤解している部分がある」と力説する。どういう誤解だろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.