青山商事、「買い物バッグ」に“変身”するジャケット発売 仕事帰りの利用を見込む:防シワ性もアピール
青山商事が買い物バッグとしても使えるジャケットを発売する。買い物時にマイバッグを持参する消費者が増えていることに着目。シワになりにくい点などをアピールする。
青山商事は買い物バッグとしても使えるジャケット「エコバッグジャケット」(1万4300円)を、「洋服の青山」主要170店と公式オンラインストアで4月23日に発売すると発表した。仕事帰りの買い物に使える利便性を提供するのが目的。
新商品のジャケットは、背中に取り付けたファスナー付きポケットから袋状になっている中生地を取り出し、袋地の中にジャケットを収納することで、バッグに“変身”する。高い防シワ性を備えているので、バッグからジャケットに戻しても、シワが気にならないという。また、ジャケットの表地には撥水加工が施されており、買った商品をバッグにいれた際、水滴をはじくように工夫している。
自宅で洗濯できる仕様になっており、いつでも清潔に利用できる点も訴求する。同生地のパンツも用意しており、セットアップスーツとしても着用できるようにした。
同社はこの新商品を開発した理由として、買い物時にマイバッグを持参する消費者が増えていることを挙げる。仕事帰りの買い物に使える利便性をアピールする。
着心地や撥水性以外の付加価値を提案する動きは他にもある。例えば、AOKIは洗濯ネットを用意しなくても自宅で洗濯ができる「洗えるスーツ」をオンラインショップなどで販売している。ジャケットの裏地をそのまま洗濯ネットとして使用できるよう設計している。洗濯ネットを用意する手間を省くとともに、自宅で「どう洗えばいいのか分からない」という消費者の不安を取り除くのが目的。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、在宅勤務が普及。スーツやジャケットの売り上げが落ち込んでいる。各社が提案する新しい付加価値は消費者に受け入れられるか。
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