コロナ禍で求める部屋の広さは変化したか? アットホーム調査
コロナ禍を迎え、希望する部屋の広さには変化があったのだろうか。最低限必要な広さと、最低限許容できる最寄り駅までの徒歩分数を、2017年の調査と比較したところ、広さはほぼ同じだった。
不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)は、4人家族が幸せに暮らすために必要な住まいの条件について調査した。
コロナ禍を迎え、希望する部屋の広さには変化があったのだろうか。最低限必要な広さと、最低限許容できる最寄り駅までの徒歩分数を、2017年の調査と比較したところ、広さはほぼ同じだった。
一方で、駅徒歩分数は「15分未満」の割合が増え、やや駅近傾向にあった。「ニューノーマル時代を迎え、駅近よりも広さに単純にシフトしたわけではなく、多様化したのではないか」(アットホーム)
ただし、コロナ前後を通して現在の部屋の広さが十分だとは感じていないようだ。「一人一部屋あったら幸せだと思う」人は73%にのぼり、4LDK以上を望んでいる人が多かった。一方で、現在の住まいは、4LDK以上が45%。約3割の人が、最低限必要な部屋数として「今より広い」と答えた。
一方で、4LDKに住んでいる人の38%が、最低限必要なのは「今より狭い」と答えており、もう少しコンパクトな間取りでも幸せに暮らせると考えている人も多かった。
4人家族が幸せに暮らすために最低限必要な広さは、「60平方メートル未満」から「100〜120平方メートル」まで、それぞれ約20%と同割合だった。一方で、現在の住まいの広さについては「60平方メートル未満」が22.5%と最多だった。
あったら幸せだと思う仕様や設備については、キッチンでは「食器洗浄機」が53.6%でトップ。バス、トイレ、洗面所については「追い焚き機能付きバス」が63%でトップだった。
この調査は2月26日から3月1日にかけて、全国の子ども2人と夫婦2人の4人で同居している、30〜50代の既婚男女420人に対して、インターネット上で行われた。
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