スーパーなのに「18時」閉店!? コロナ禍の「時短時代」を生き抜くヒントを探る:店舗運営のこれから(3/6 ページ)
コロナの影響が長引くと、時短営業を何度も要請される。今後の店舗経営は、「時短時代」に対応する必要がある。18時に閉店するスーパーに、新常態を生き抜くヒントがある。
食品スーパーで時短を新常態にした画期的な店
食品スーパーのロピアは、首都圏や関西圏で店舗を増やしている業界注目の企業です。同社は、「ロピア小平店」(東京都小平市)を2月にオープンしました。
ロピア小平店は、JR国分寺駅から車で10分ほどの住宅立地にあります。自動車学校だった土地に新しくできた「アクロスプラザ小平」という商業施設に9つあるテナントの1つとして入っています。住宅地にある小型の商業施設で、ロピアの売場面積は1800平米となっています。どこにでもある平均的な食品スーパーの店舗です。しかし、その営業時間を見て私は驚きました。
なんと、閉店時間が「18時」だったからです。
ロピア小平店の営業時間は9〜18時です。これはまん延防止等重点措置が適用されたから一時的に時短にしている訳ではありません。年中この時間です。今どき18時に閉める食品スーパーを聞いたことがあるでしょうか?
早速、筆者はロピア小平店に行ってきました。4月の平日、16時半ごろ入店したのですが、店内はお客さんでにぎわっていました。驚くべきことに、16時45分時点ですでに店内の青果売り場や精肉売り場では商品が完売していました。他店では17時ごろからお客さんが入り始めて、棚が少しずつ空き始めるのが普通です。同店では、商品の動きが違うことを実感しました。
17時45分になると、店内では「蛍の光」の音楽が流れてきました。この時間帯からも入店してくるお客さんが多くいましたが、売り場はすでに閉店モード。商品の整理、バックヤードの掃除などにいそしんでいるスタッフの姿が見受けられました。
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