スーパーなのに「18時」閉店!? コロナ禍の「時短時代」を生き抜くヒントを探る:店舗運営のこれから(4/6 ページ)
コロナの影響が長引くと、時短営業を何度も要請される。今後の店舗経営は、「時短時代」に対応する必要がある。18時に閉店するスーパーに、新常態を生き抜くヒントがある。
従業員が家族と一緒に食事できるスーパー
ロピアには、どの店にもお客さんを楽しませるようなメッセージPOPが店内に貼られています。店によってそのメッセージは異なるのですが、小平店には次のようなメッセージがあちこちに貼られていました。
「子供に自慢できる会社を目指しています」
「仕事の後も家族とご飯を食べられるスーパーマーケット」
ロピアは、お客さんを全面的に応援するために、働いている従業員も全力で応援するというメッセージです。
これまでの小売業界、特に食品スーパーがなしえなかった「家で家族とご飯を食べる」というライフスタイルを、ロピアは実現しようとしています。それほど食品スーパーは長時間勤務が当たり前で、当日の店じまいから翌朝のオープン準備までやることが多かったのです。どの小売業態と比べても、もっとも従業員がよく働いてきた業界だったと言えます。
ロピアが出店した小平地区は、食品スーパー激戦区です。住宅が密集しているエリアで、新築マンションも多く、比較的若い顧客層が増えている地区でもあります。まさに食品スーパーにとっては稼ぎどころのエリアとなるため、通常はできるだけ休まずに長い時間営業をしたくなるものです。
実際、ロピア小平店周辺にあるスーパーは、全て21時以降に閉店します。もっとも近隣にある大型スーパーのサミットは、24時までの営業です。従来通りの感覚では、仕事終わりの顧客の利便性を考えたら、遅い時間まで営業するものです。営業時間を伸ばすと、売り上げ増にもつながります。
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