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「ヤフーはまだまだ成長できる」 売上高1.2兆のZHD、2桁成長に意欲(2/2 ページ)
LINEとの経営統合を果たしたZホールディングス(ZHD)が、さらなる成長に意欲的だ。4月28日に行われた2021年3月期の決算発表では、「創業から25年経つ大きなヤフーだが、まだまだ成長できる」と川邊健太郎Co−CEOは意欲を見せた。
LINEはデータガバナンス強化
統合直後に、個人情報にアクセスできる業務を中国に委託したとして問題となったLINEについては、「グループ全体のデータガバナンスを強化する」(川邊氏)とした。3月23日に、中国からのアクセスは遮断しており、3月31日にはプライバシーポリシーも改訂済み。現在、トーク上の画像や動画を国内で保管するよう段階的に移転中だという。
事件後も、ユーザー、企業、官公庁や自治体からのLINE利用状況に変化はなく、業績への影響は軽微だとした。
2023年3月期に売上高2兆円
今後の中期目標については、統合発表で明かした23年3月期に売上高2兆円という目標を改めて掲げた。トップラインの成長を重視するという戦略だ。
一方で、「大胆な戦略投資をしてもなお、EBITDAでは3900億円を目指す」(川邊氏)とし、2022年3月期には200〜300億円を戦略的に投資する意向を示した。
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