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ホリエモンがオンラインサロンの月会費を「1万1000円」に設定した理由堀江貴文が説く「経営者は非常識であれ」(1/2 ページ)

あまたの事業を成功させてきた起業家、ホリエモンこと堀江貴文。時代の寵児(ちょうじ)といわれ、ITビジネスや宇宙事業など、それまでの常識を覆す手法で自らの構想や事業を実現してきた。今回は書籍の内容から、堀江が運営するオンラインサロンの経営者として感じていること、金額設定の理由について語ってもらう。

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 あまたの事業を成功させてきた起業家、ホリエモンこと堀江貴文。時代の寵児(ちょうじ)といわれ、ITビジネスや宇宙事業など、それまでの常識を覆す手法で自らの構想や事業を実現してきた。ただ、初めからその背景に莫大な資金や、特殊な才能があったわけではない。 堀江自身が好きなことに没頭してきた結果、ビジネスが生まれていったのだ。

 起業家・堀江のメッセージは、いたってシンプルだ。

 あえてレールから外れよ。

 3歳児の気持ちで、のめり込め。

 常識とか世間体なんか、ぜんぶ無視だ!

 近刊『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)では「自分の人生を取り戻す」ための、41の行動スキルを指南している。今回は書籍の内容から、堀江が運営するオンラインサロンの経営者として感じていること、金額設定の理由について語ってもらった。


堀江貴文(ほりえ・たかふみ)1972年福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consultingファウンダーおよびロケット開発事業を手掛けるインターステラテクノロジズのファウンダー。現在は宇宙関連事業、作家活動のほか、人気アプリのプロデュースなどの活動を幅広く展開。2019年5月4日にはインターステラテクノロジズ社のロケット「宇宙品質にシフト MOMO3号機(MOMO3号機)」が民間では日本初となる宇宙空間到達に成功した。著書に『ゼロからはじめる力 空想を現実化する僕らの方法』(SBクリエイティブ)、『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)など(撮影:KAZAN YAMAMOTO)

月額の会費1万1000円 僕がHIUを作った理由

 数年前から、オンラインサロン『堀江貴文イノベーション大学校』(以下HIU)を主宰している。メンバー主導体制を完全構築した、数少ないオンラインサロンだ。

 HIUはメイングループに加えて宇宙開発・求人・農林水産畜産ビジネスなど、40以上の分科会グループで構成されている。メンバーはビジネスにも遊びにも全力で臨む、やる気のある人たち揃(ぞろ)い。互いに交流し新しい価値を生み出していくサロンとして、大いに盛り上がっている。

 会員は約1500人。会員数は国内のサロンのなかでは最大規模だ。六本木のホリエモン万博、地方や世界各地のホリエモン祭、プログラムがみっしり詰まったHIU合宿など、多くのイベントを立ち上げ、メンバーたちが運営を手掛けている。

 全ての活動はメンバーの自発的な行動によるもので、僕が何かを教えたり与えたりするようなことは、ほとんどない。僕自身もメンバーのひとりとしてHIUを活用している意識だ。よくある著名人のファンクラブ的な組織ではない。

 いったん社会に出た大人たちが、やりたいと思ったことを仲間と一緒に好きなだけやれる、「生き方改革」の実践の場なのだ。

 会費は月額1万1000円を設定している。オンラインサロンとしては比較的、高額な会費だろう。それには理由がある。無償だったり月額の低いコミュニティーは、参加するハードルが低いぶん、コミュニケーションの質を高く維持するのが難しい。グループ内でトラブルや炎上など、問題が起きる可能性もあるだろう。

 会費が高ければ、ある程度の収入を得て、能力の下地ができている人が集まってくる。数多くの規則やルールで縛らずとも、メンバーの自主性に任せれば、自分たちで環境を整えようという気持ちが自然に生まれてくるのだ。

 高めの会費は、収益を重視しているわけではない。メンバーの能力や資質を「ふるい」にかけ、質のいいコミュニケーションと自治をキープするのに大事な設定なのだ。

 1万1000円の会費を高いと感じる人は、HIUの多様で自律的な活動に、向いていないといえる。


堀江貴文イノベーション大学校のWebサイトより
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