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セブン、税込価格を「小数点第2位」まで表示へ 過去には「100円×3個=301円」問題で謝罪:顧客の混乱を防ぐ
セブン‐イレブン・ジャパンは、5月から税込価格を「小数点第2位」まで表示する。消費税の計算方法を2019年に変更し、現場が混乱。公式Webサイトでおわび文を発表していた。
セブン‐イレブン・ジャパンは2021年5月以降、商品の税込価格を「小数点第2位」まで表示するよう順次変更すると発表した。より厳密に価格を表示することで、顧客の混乱を防ぐ狙いがある。
現在の税込価格表示では、1円未満を切り捨てた金額を表示している。そのため、単品購入時と複数個を同時に購入したときとでは、支払い金額に差額が生じる場合があった。例えば、「税抜93円、税込100円」の商品を購入する場合、279円(93円×3個)×1.08=301.32円となるため、小数点以下を切り捨てると301円となり、支払金額が1円増える現象が発生していた。
支払金額を税込価格の合計にしない背景には、2019年9月の消費税増税がある。軽減税率によって持ち帰り時は8%、店内飲食時は10%と税率が変わるため、同社は税抜価格の合計に消費税をかける方式に変更していた。
しかし、事前告知が不足していたことから現場で混乱が相次いだ。同社は公式に謝罪文を発表し、公式Webサイトで計算方法の解説をしていた。
今回は5月以降順次変更するにあたり、店内に告知ポスターを掲出する。なお、切り替え期間中は、「小数点第2位の価格表示」と「従来の価格表示」が混在するほか、おにぎりやパスタなどでは一つの商品の表と裏で表示が異なる場合があるとしている。
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