想定の3倍は売れた! 「ラーメン自販機」が盛り上がりそうな、2社の動き:週末に「へえ」な話(1/4 ページ)
「ラーメン自販機」が盛り上がるかもしれない――。いまはまだまだだが、ひょっとしたらひょっとして、と感じさせられる動きがあるのだ。その動きとは……。
ニチレイフーズが展開する冷凍食品の自販機が、やがて姿を消す。「えっ、そうなの? 焼きおにぎりやフライドポテトを食べたことがあるなあ」と思われたかもしれないが、2010年に自販機の生産は終了。現在、部品を調達できないので、壊れると修理ができないこともあるそうだ。
自販機の名称は「24hr. HOT MENU」。1991年に産声をあげて、2年後の93年に全国展開を開始した。オフィスや工場のほかに、高速道路のPA、スポーツ施設、公園、フェリーなど、さまざまなところに設置し、ピーク時には約5000台に。軽食を温かい状態で食べられることがウケたものの、時代のニーズに合わなくなったのか、現在は1000台ほどになっているという。最後の商品が販売できなくなった時点で、“引退”するそうだ。
自販機ファンからすれば悲しい別れのニュースになるが、その一方で出会いもある。筆者が注目しているのは、有名店のラーメンを買うことができる冷凍自販機「ヌードルツアーズ」だ。業務用の麺類を製造している丸山製麺が手掛けていて、3月にこの自販機を設置したところ、想定の3〜4倍のペースで売れているという。
ちょっと変わったネーミングの「ヌードルツアーズ」とは、どんな特徴があるのか。設置場所は、東京都大田区上池台にある丸山製麺の本社前。最寄り駅から15分ほど歩いて、会社の敷地内にポツンとある。駅から離れた住宅街に設置しているので、「本当に売れているの?」と疑ってしまうが、同事業を担当する丸山晃司取締役によると「昼と夕方によく売れていますね。ここで買って、家で食べられる人が多いのではないでしょうか」とのこと。
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