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サイゼリヤ、全店舗で「キャッシュレス決済」に対応 利便性向上と感染症対策:ずっと現金主義だった
現金主義にこだわってきたサイゼリヤ。2020年8月からキャッシュレス対応を進めてきた。4月9に全店舗に専用端末を配置完了。
サイゼリヤは4月30日、全店舗でキャッシュレス決済環境の整備が完了したと発表した。クレジットカードや交通系電子マネーなどの決済に対応することで、顧客の利便性を向上させるとともに、感染症対策をアピールするのが狙い。
同社は三井住友カードが提供するオールインワン決済端末「stera terminal」を2020年8月から順次導入してきた。21年4月9日、全店に配置した。
stera terminalは、1台でVisa・Mastercardなどのクレジット、Visaのタッチ決済といった非接触IC、交通系電子マネーなどに対応している。従業員とカードの受け渡しをすることなく、顧客自身で決済できるようになっている。
サイゼリヤは一部店舗以外では現金だけの決済に対応していた。その理由について、同社の堀埜一成社長は、次々と新しい決済手段が登場していることを踏まえ、ハード(端末)の開発速度を見極めながら導入を進めるという趣旨の発言をしていた(関連記事:2019年11月19日付、日経ビジネス「現金決済にこだわる『サイゼリヤ』、社長が真意を明かす」)。
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