初年度の平均年収は「452.9万円」、業種・職種別では?:前年同月比0.2%減少
マイナビは、同社が運営する転職情報サイト「マイナビ転職」で、「2021年4月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を発表した。それによると……。
マイナビ(東京都千代田区)は、同社が運営する転職情報サイト「マイナビ転職」で、「2021年4月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を発表した。その中で、4月の全国平均初年度年収は452.9万円で、前年同月と比べ0.2%(0.7万円)減少したことが分かった。
4月の平均年収は452.9万円で、前月の450.6万円から0.5%(2.3万円)増加したが、前年同月453.6万円からは0.2%(0.7万円)減少していた。
経験者の求人割合は36.0%で、前月と比べ0.1ポイント減少したが、前年同月比では3.4ポイント増加した。前年同月より経験者求人の割合は増えているが、前年上半期と比べその勢いは停滞している。
初年度の平均年収を業種別にみると、「コンサルティング」が最も高く522.3万円、次いで「IT・通信・インターネット」が504万円、「不動産・建設・設備」が482.2万円だった。掲載求人の中で経験者求人の比率が最も多かった業種は、「IT・通信・インターネット」で61.1%、次いで 「マスコミ・広告・デザイン」で41.5%、「メーカー」で40.3%となった。
職種別に見ると、「コンサルタント・金融・不動産専門職」が最も高く554.3万円、次いで「ITエンジニア」が528.6万円、「建築・土木」が502.5万円で、全体平均より約50万円以上の差が見られた。
掲載求人の中で経験者求人の割合が最も高かった職種は、「ITエンジニア」で73.1%、次いで「WEB・インターネット・ゲーム」で70.4%、「電気・電子・機械・半導体」が55.2%だった。
世の中の急速なDX化や、コロナ禍での企業のテレワークの推進で、ITエンジニアやWeb業界の人手不足による求人増加が起こっているようだ。また、転職サイトを運営するdodaも、昨年度は抑制していた採用を今年度は再開する企業が増えると予想していて、動向が注視される。
今回の調査は、総合転職情報サイト「マイナビ転職」に掲載された正社員の求人情報から集計した。対象は全国47都道府県、期間は21年4月1日〜30日。
関連記事
- 退職金4000万円上乗せ! パナの「50代狙い撃ちリストラ」は“正解”なのか
パナソニックが「50代社員」を対象に、大規模なリストラに踏み切る――。ダイヤモンド編集部が同社の内部資料を入手して報じたわけだが、“働かないおじさん”をターゲットにしたことは吉と出るのだろうか。長い目で見ると……。 - 「世界一勤勉」なのに、なぜ日本人の給与は低いのか
OECDの調査によると、日本人の平均年収は韓国人よりも低いという。なぜ日本人の給与は低いのか。筆者の窪田氏は「勤勉さと真面目さ」に原因があるのではないかとみている。どういう意味かというと……。 - 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。 - タイム誌初の「世界の企業100選」 日本企業は入ったのか?
米国のタイム誌がビジネスパーソン必見の特集を組んでいた。特集名は「世界でもっとも影響力のある100社」。どんな企業が選ばれていたのか、日本の企業は……? - トイレ界のスタバを目指す! 東南アジアに広がる「1回33円」の有料トイレ
タイやベトナムなどで、有料の公衆トイレが人気を集めている。運営しているのは、スイスの会社「ミスター・ルー」。1回33円の有料トイレはどんなところなのか。共同創業者の2人に話を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.