年収400万円台の職業ランキング 1位は?:収入に不満(1/2 ページ)
求人情報サイトを運営するビズヒッツは「年収400万円台の職業に関する意識調査」の結果を発表した。調査対象316人のうち最も多かったのは……。
求人情報サイトを運営するビズヒッツ(三重県鈴鹿市)は6月8日、「年収400万円台の職業に関する意識調査」の結果を発表した。調査対象316人のうち最も多かったのは「事務・管理部門」(68人)だった。
年収400万円台の職業ランキング
1位「事務・管理部門」の業務は、営業事務、貿易事務、経理事務、総務人事、受付事務、生産管理事務、購買などさまざま。勤務先もメーカー、商社、医療機関、金融サービスなど多岐にわたっている。
事務・管理部門で働く人のうち57.4%が年収に「満足」「まあ満足」と答えており、「残業がない」「事務職でこのくらいもらえたらいい方」といった意見が複数寄せられた。
2位はIT、不動産、銀行、メーカー、商社などの「営業職」(40人)。インセンティブにより年収が上がりやすい職種だけに「結果によって昇給の可能性が十分にある」という意見がある一方、「会社の業績が下がると収入も一気に下がる」「実績を評価してもらえない」などの声も。
3位は看護師や理学療法士などの「医療系専門職」(33人)。放射線技師、言語聴覚士、薬剤師、管理栄養士のほか、柔道整復師、鍼灸師、獣医師などからの回答も寄せられている。
医療系専門職は国家資格や専門知識が必要な職種だけに収入も高くなる傾向があるが、同じ看護師でも夜勤や残業のボリュームに違いがあるなど、勤務先によって待遇に差があることがうかがえる。
4位は現場作業員や製造職、職人などの「技能工」(26人)。「同年代よりも稼げている(建設作業員)」「月収はそこまでないが、ボーナスがいい(自動車工場勤務)」という声がある一方で、「作業がハードな割に手当が少ない(化学メーカー勤務)」といった不満をもつ人もいて、今の年収に「満足」「まあ満足」と答えた人は30.8%(8人)にとどまった。
5位は小売業界での販売職、カスタマーサポートやコールセンター勤務、美容師、清掃業など「飲食・販売・サービス関連職」(21人)。「仕事内容が好きでやりがいがある」「生活には困らない」という意見がある一方で「業績に対するインセンティブがない」「残業ありきの収入額」などの不満も見られる。また、最前線で顧客のクレームや質問対応を担う立場であるにもかかわらず、そうでない人との待遇の差がないことへの不満も寄せられている。
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