「仕事内容や不満を相談できる相手はいない」が27.8% 人間関係と職場の満足度の関係は?:コミュニケーションは重要(1/2 ページ)
「職場に信頼関係を築けている人はいるか」や「不満を相談できる人はいるか」についてビジネスパーソンに聞いた。その結果は?
人材紹介事業を展開するエイトシークエンス(東京都渋谷区)は6月9日、「ビジネスパーソンのメンター事情に関する調査」を発表した。この調査における「メンター」とは「人間的に信頼・尊敬でき、安心して仕事面の相談ができる、かつ精神的なサポートもしてくれる相手」という位置付け。
仕事について相談したいと思うこと
「仕事について誰かに相談したいと思うこと」という設問で最も多かった回答は「仕事内容や業務量」で38.8%。2位に「職場での人間関係」(33.3%)、3位に「給与や待遇」(31.3%)が続いた。
性年代別でみると、30〜40代男性と20〜30代女性は「仕事内容や業務量」の回答割合が4割を超える結果に。30〜50代女性は「職場での人間関係」の回答割合が「仕事内容や業務量」と同等もしくは上回る結果となっており、一緒に仕事をする人との関係について悩んでいる人が多いことが分かった。
不満を聞いてもらえる・相談できる相手
前問で回答の多かった「仕事内容や業務量」について、不満を聞いてもらえる・相談できる相手を聞いたところ、全体で最も多い回答が「同僚」(37.8%)で、「上司」(29.5%)、「友人」(23.0%)が続いた。一方で「相談できる相手はいない」という回答が全体で27.8%あり、性年代別でみると50代男性の40.5%が突出している。
職場に関する満足度が上がる会社とは
「どのような会社であれば、職場に関する満足度が上がると思うか」という設問で最も多かった回答は「給与や待遇が良い」で62.8%。続いて「会社の人間関係が良い」が53.5%となり、「業務量が適量」(40.8%)や「仕事内容が面白いと感じられる」(38.5%)を上回る結果となった。性年代別でみると、20〜50代の女性は「会社の人間関係が良い」という回答が半数を超える結果となった。
現在勤めている会社で信頼関係が築けていると思う相手とは
現在勤めている会社で信頼関係が築けていると思う相手を聞いたところ、最も多い回答は「同僚」の47.7%。次いで「上司」(35.5%)、「部下」(18.0%)だった。
メンターの有無でみると「信頼関係が築けていると思う相手はいない」という回答は、メンターがいる人は13.3%、いない人は52.7%で、39.4ポイントの差が出る結果となった。
同社は「信頼関係が築けている関係は相手も同じように感じている状態。不信感は不安や懐疑からくるものであり、その原因として相手に対する誤解や考えの偏りが存在するケースがある。メンターがいる人は相手と自分の関係を客観的に整理しやすくなり、不信感なく素直な気持ちで向き合うことができ、職場で信頼関係を構築できているのかもしれない」と分析している。
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