スタバ、フラペチーノも紙ストローで提供へ フードロス削減目指し夜間の“値引き”も開始:日本上陸25周年
スターバックス コーヒー ジャパンは6月21日、2021年に日本上陸25周年を迎えるのにあわせ、国内市場における重点取り組みを発表した。
スターバックス コーヒー ジャパンは6月21日、2021年に日本上陸25周年を迎えるのにあわせ、国内市場における重点取り組みを発表した。この中で、脱使い捨てプラスチックや廃棄物削減に向けた取り組みをさらに強化する考えを示し、9月から順次、フラペチーノも紙ストローで提供していくと発表した。
スターバックスは1996年、海外初のマーケットとして、日本第1号店を東京・銀座に開業。現在では日本全国で1600店舗以上を展開し、その9割以上を直営で運営している。また、パートナー(従業員)数は4万人規模にまで拡大した。
同社は、日本市場での重点取り組みとして「店舗のある地域・地元とのつながりをさらに深め、人と地球環境においてより良い状態の在り方を追求する」と説明。サステナビリティへの取り組みとしては、30年までに廃棄物を50%削減するグローバル目標追求のため、脱使い捨てプラスチックや廃棄物削減の取り組みを強化する考えを示した。
その一環として、21年秋から東京・丸の内エリアの店舗で繰り返し使えるカップのシェアリングプログラムの実証実験を開始する。使い捨て容器の代わりに、リユースカップでドリンクを提供し、参加店舗で回収。委託先での洗浄を通して再利用する「リユースプラットフォーム」の構築を目指す。
また、9月から順次、フラペチーノでも紙ストローの提供を開始する。これにより店舗での使い捨てストローは全て紙製へと切り替わることになる。
フードロス削減のための新しいプログラムも開始する。8月23日から、全国の店舗(一部店舗を除く)で、夜間の商品販売価格の値引きを実施する。期限切れフードの廃棄量は、同社の食品廃棄物の約15%を占めるといい、夜間に値引きを行うことで、廃棄量削減を目指す。
12月には、サステナビリティに重点をおいた店舗として「皇居外苑 和田倉噴水公園店」の開業を予定する。
同店では、自律分散型水循環システムを開発するWOTA(東京都豊島区)と協業し、お客が使用する手洗い水の循環利用を行う。また、カップのシェアリングプログラムのテスト導入や、給水スポットの設置などを行うという。
また同社は今後の店舗展開として、年間で100店の新規出店ペースを継続し、24年末までに国内2000店体制を目指す考えを明らかにした。
水口貴文CEOは「これからも日本全国の地域社会に心豊かなつながりを生み出していけるよう、お客さまの期待を常に超えるスターバックス体験の提供を追求し、情熱あふれるパートナーと意義のある成長へとつながるチャレンジを続けてまいります」とコメントしている。
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