大阪に拠点を置く中小企業は、夏のボーナスをどのくらい支給するのだろうか。「支給する」(52.0%)と答えた企業に金額を聞いたところ、1人当たりの平均支給額(加重平均)は28万2714円であることが、大阪シティ信用金庫の調査で分かった。
昨年夏に比べ3768円、率にして1.4%増加する予定。支給予定額は2年ぶりに増加したものの、昨年の減少額(1万4969円減)を回復するには遠い結果に。支給額が増加すると答えた企業に、その理由を尋ねたところ「従業員の士気高揚」(76.2%)が最も多く、次いで「業績が好調なため」(58.7%)と続いた。
業種別でみて、どのような違いがあるのだろうか、平均支給額が最も高いのは建設業で29万2547円。逆に、最も低いのは小売業で27万2222円。大きな差はなかったが、昨年夏と比べると、サービス業(2万6506円減)と建設業(1万6620円減)で減少したのに対し、小売業(6万125円)は大幅に増加した。
聞き取りによる調査で、大阪府に拠点を置く中小企業1071社が回答した。調査時期は6月上旬。
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