レゴ、使用済みペットボトルから作ったブロック公開 30年までに全てのパーツを持続可能な素材に:1リットルペットボトルで10個分の原料
レゴジャパンは6月24日、レゴグループが使用済みペットボトルを再利用したブロックの試作品を公開したと発表した。
レゴジャパンは6月24日、レゴグループが使用済みペットボトルを再利用したブロックの試作品を公開したと発表した。リサイクル素材を使用したブロックの開発は同グループとして初の取り組み。同グループでは「2030年までにレゴの全てのパーツを持続可能な資源由来のプラスチックにする」という目標を掲げている。
試作品には、廃棄された飲料用ペットボトルのプラスチックを使用した。再生プラスチックは、米国食品医薬品局(FDA)、欧州食品安全機関(EFSA)の承認を受けた米国のサプライヤーから調達した再生プラスチックを使用し、既存のブロックと同様に、同社の品質と安全性に関する要件を満たしているとしている。
同社によると、1リットルのペットボトルからは、平均で2×4のレゴブロック10個分の原材料が得られるという。同グループでは今後、製品化に向けて品質テストや開発作業を行うとしている。
レゴグループでは18年に、持続可能な方法で調達されたサトウキビから作られたバイオポリエチレン製のパーツ生産を開始。木や枝、葉、ミニフィギュアのアクセサリーなど、小さくて柔らかいパーツを中心に現在100種類以上に使用し、今後数年間で少なくとも2倍にすることを目指している。しかし、サトウキビから作られた素材は、ブロックのような硬くて丈夫なパーツの製造には適していないことから、新しい素材の開発に至ったという。
今回の試作品は、デンマークのビルンにあるレゴグループ本社のチームが開発を進めている。今後、色の追加や形状のテスト、成型時の品質テストなどを進め、パイロット生産段階に移行するか検討するとしている。また、原材料の長期的な供給確保に向けて引き続き取り組みを進める方針だ。
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