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「ドラレコ」の売れ筋価格が急上昇 “高付加価値化”が止まらない根本的な理由:マーケティングの視点から分析(1/5 ページ)
ドライブレコーダーが急速に普及している。なぜ、カー用品の大ヒット商品に育ったのか。筆者の分析によると……。
カー用品で久しぶりの大ヒット商品と言ってもいいのがドライブレコーダー(以下、ドラレコ)です。しかも、その売れ筋商品の価格が上がり、高付加価値化しています。
ドラレコはいつ頃から自動車のアフターマーケットに登場したのか。なぜドラレコが売れるようになったのか。また、売れ筋価格が上がっているのはなぜか。流通小売り・サービス業のコンサルティングを約30年続けてきたムガマエ株式会社代表の岩崎剛幸がマーケティングの視点から分析していきます。
カー用品市場で注目される存在
自動車業界は日本を代表する産業の一つですが、アフターマーケットも非常に規模が大きいです。「中古車買い取り、オークション、小売りなどの中古車事業」「レンタカー、カーシェアリングなどの賃貸事業」「板金などの自動車整備事業」「自動車保険などの関連サービス事業」「ドラレコやタイヤ、オーディオなどの自動車部品・用品事業」の5つで構成されており、19兆円の市場規模があります(2020年時点)。カー用品市場は1兆1000億円市場と大きく、小売りではオートバックスやイエローハットなどの大手チェーンも存在しています。そのカー用品市場の中で注目されているのがドラレコです。
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