約7割の子どもが「隠れ熱中症」を経験 症状を感じた場所は?:マスク熱中症も懸念
夏になると気になるのが「熱中症」だ。熱中症から死に至るケースも発生しており、甘く見てはいけない。子どもと高齢者の多くが、気づかないうちに熱中症になっている「隠れ熱中症」を経験しているようだ。理由は?調査の結果を見ていこう。
日本コカ・コーラが子どもを持つ親と高齢者を対象に、「水分補給や熱中症対策に関するお悩み実態調査」を発表した。調査によると、高齢者の76.0%、子どもの65.7%が、熱中症の自覚はないが、吐き気やめまい、ふらつきなどを感じる「隠れ熱中症」を経験していることが分かった。
隠れ熱中症経験者に、症状を感じた場所を聞いたところ、子どもは「運動場や校庭」(36.0%)が1位、2位は「自宅」(26.8%)、3位は「校舎内」(18.3%)だった。高齢者は1位が「自宅」(48.7%)、2位が「道端」(13.9%)、3位は「スポーツジム」(4.4%)という結果となった。熱中症は日中の屋外というイメージが強いが、室内での発症が多いことが分かる。
熱中症対策のトップ3は共通して「定期的な水分摂取」「夏は冷房をつける」「帽子をかぶる」だった。水分不足に陥りやすい「起床時」と「睡眠時」の水分補給については、起きてすぐに水分補給する子どもが20.7%、高齢者は44.2%だった。就寝時に枕元に飲料を置く割合は、子どもが12.8%、高齢者が19.2%と約1割が置くと回答した。
厚生労働省は、1日2.5リットルの水分摂取が好ましいと発表している。1日の水分摂取量を尋ねたところ、子どもは平均1.4リットル、高齢者は1.8リットル。目標の水分量には達していないことが分かる。
慢性的な水分不足が、日中の熱中症や隠れ熱中症を引き起こしていると考えられる。
健康機器の製造販売を行うタニタは6月に東京都豊島区と共同で、熱中症予防対策を推進していくと発表した。また、健康商品の開発、販売するHEATVANCEが、熱中症リスクを検知するウェアラブルデバイス「カナリア」を発売した。3カ月使い切りになっており、期間中は充電も通信も不要だという。
調査は4月27〜28日にインターネットで実施。小学生・中学生・高校生の子どもを持つ30〜40代の保護者516人と、65〜75歳の高齢者208人を対象とした。
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