電通グループは6月29日、本社ビル(東京・汐留)の譲渡について、購入希望者から購入意向表明書の提出を受け、取引実施に向けて検討していると発表した。帳簿価額は約1790億円、譲渡益は約890億円を見込む。譲渡後も賃貸借契約を結び、入居を続ける予定。
今回の売却によって、建物の減価償却費を軽減し、建物の修繕やテナント管理などにかかる費用を削減できるとしている。現時点で最終契約の締結時期と内容は未定。今後、決定した段階で速やかに告知するという。
2021年連結業績では、営業損益へ約870億円のプラスの影響を見込む。
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