ニュース
「すし銚子丸」運営元、減収増益 酒類禁止が痛手に 21年5月期:営業益は8倍
銚子丸の2021年5月期通期の業績は、売上高が前期比1.6%減の177億9400万円、営業利益が8.4倍の6億300万円と減収増益だった。
回転すしチェーン「すし銚子丸」を運営する銚子丸が6月29日に発表した2021年5月期(20年5月〜21年5月)通期の業績は、売上高が前期比1.6%減の177億9400万円、営業利益が8.4倍の6億300万円、純利益が3億7800万円(前期は9300万円の赤字)と減収増益だった。
出前館とウーバーイーツの導入を推進した他、オンライン持ち帰り予約を全店に取り入れ、デリバリーとテークアウトの需要に対応。一方、オフィス街にある不採算店舗を閉店するなどし、業績改善に努めた。
第3四半期までは、こうした施策が奏功し「予想を若干上回る実績で推移した」(同社)という。しかし、2度目の緊急事態宣言、まん延防止等重点措置に基づく協力要請により、対象店舗で酒類を提供できず、第4四半期の業績は「予想を大幅に下回った」としている。
利益面では、年度を通じて全社的に広告宣伝費、販促費を抑制し、店舗賃貸料の削減にも努めたため、大幅な営業益増となった。
22年5月期は、売上高が前期比0.9%減の87億800万円、営業利益が30.7%減の2億4700万円、純利益が19.3%減の1億6300万円を見込む。
関連記事
- 回転すしの厨房はどうなっている? くら寿司で働く若きリーダーに見せてもらった
大手回転すしチェーンは安くてうまいすしを迅速に提供することで成長を続けてきたが、そのビジネスを支える厨房はどのようになっているのだろうか。くら寿司の新店オープンを次々と手掛ける若きリーダーに話を聞いた。 - スシロー、成長戦略のカギは「キャンペーン」と「特大エビフライ」!? コロナ後を見据えた布石とは
コロナ禍で、今後の成長戦略をどう描くか悩む経営者は多い。筆者はスシローにそのヒントがあると考える。「業態と商圏」「既存と新規」という軸で見ていくと……。 - スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
大手回転寿司チェーンのスシローとくら寿司。標準的な寿司の重さはほぼ一緒。しかし、価格とシャリの違いから戦略の違いが見えてきた。 - 「生ビール190円」の原価率は85%? お客が3杯飲んでもしっかり利益が出る仕組みとは
「生ビール1杯190円」という看板を見かける。安さでお客を引き寄せる戦略だが、実は隠されたメリットもある。どんな狙いがあるのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.