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観覧車に牢屋型ゴンドラ、富士急ハイランドが新設 吹きさらしでスリル演出:高さ50メートル
富士急ハイランドは、大観覧車に牢屋型のゴンドラを新設する。「吹きさらしの檻の中で、隙間からはるか下の地面が見える」という。
富士急ハイランドは6月29日、大観覧車に牢屋(ろうや)型のゴンドラを新設すると発表した。「吹きさらしの檻の中で、隙間からはるか下の地面が見える」という緊張感を演出。話題性のある企画で、集客力を強化する狙いがありそうだ。
高さ50メートルの観覧車「シャイニング・フラワー」全23基のゴンドラのうち2基を、檻(おり)状のステンレス網で囲まれた牢屋に取りかえる。「お仕おき檻覧車(かんらんしゃ)『監ごくん 牢ごくん』」と題し、21日から導入する。
ゴンドラ1基の定員は2人。料金は800円。同園は「過去の悪行を反省し更生する場所として使うもよし。友達と罰ゲームとして使うもよし」としている。
運営元の富士急行の2021年3月期(20年4月〜21年3月)通期の連結業績は、売上高に相当する営業収益が前期比41.8%減の304億円、営業損益が30億円の赤字(前期は44億円の黒字)。このうち、遊園地事業を含むレジャー・サービス業は、新型コロナウイルスの影響が響き、営業収益が36.7%減の160億円、営業損益が6億円の赤字(前期は16億円の黒字)だった。
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