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中国で“果実酒人気”が爆発、日本企業は「中国の女性」に訴求できるか?浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(2/6 ページ)

中国で、果実酒など低アルコールドリンクの市場が急拡大している。新興ブランドが都市部の高収入女性のニーズを掘り起こし、伝統酒造メーカーも相次ぎ参入。アリババECサイトの6月のセールでは、果実酒の流通総額は前年比100%、梅酒は200%増えた。中国の女性に特化したマーケティングに力を入れる日本企業も出てきている。

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都市部女性が牽引する果実酒市場

 EC中国首位のアリババグループが発表した「2020果実酒イノベーション動向レポート」は、2020年1〜11月、梅酒や果実酒などの低アルコール飲料が中国のアルコール市場の成長をもたらしたと指摘した。

 主力消費者は「18歳から34歳の女性、特に大都市に住むホワイトカラーと1995年以降に生まれたZ世代」だという。

 別のEC大手「網易厳選」も今年3月、同社サイトで女性の20年のアルコール飲料購入額が2000万元(約3億4000万円)以上増加したと公表した。

 低アルコール飲料の勢いは21年に入ってさらに加速。アリババのECサイト「Tmall(天猫)」の「618セール」で、果実酒の流通総額(GMV)は前年比で100%、梅酒は同200%増えた。

 セール期間の低アルコール部門売り上げランキングトップ3は「RIO(鋭澳)」「Miss Berry」「梅見」、7位にはサントリーの「ほろよい」が入った。


ECサイト「Tmall」の「618セール」期間中の低アルコール部門売り上げランキング(左側)。「RIO(鋭澳)」「Miss Berry」「梅見」と並び、7位はサントリー「ほろよい」

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