日本人が休暇で「解放されたいこと」 3位「洗濯」、2位「食事の片付け」、1位は?:エクスペディアが調査
旅行予約サイト大手のエクスペディアが世界12地域を対象に、旅に関する調査を実施した。日本人は休暇を取ることで何から解放されたいのか? 他国との明確な違いが明らかになった。
旅行予約サイト大手のエクスペディアは、世界12地域を対象に「旅に関する調査」を実施した。休暇を取ることで解放されたらうれしいことは何か聞いたところ、日本人の回答で最も多かったのは「家で料理をすること」(46%)、次いで「食事の片付けをすること」(45%)、「洗濯をすること」(33%)だった。
日本人は、日々の家事から解放されたいと強く感じていることが分かった。特に「家で料理をすること」は調査地域の中で日本が最も高く、同率タイだったのはオーストラリア(46%)、次いでカナダ(45%)、最も低かったのは米国(19%)だった。
一方で、「毎日同じ道を歩くこと」から解放されたいと思っている割合が最も高いのはフランス(70%)だったが、日本人は9%と最も低かった。
「毎日同じ人と会うこと」から解放されたいと思っているのは、1位がイタリア(38%)で、日本は9%だった。
これらの結果から、日本人は休暇を通して毎日の家事から解放されたいという希望が強いのに対し、フランス人やイタリア人は日常の風景や習慣からの変化を求めることが分かった。立命館大学の筒井淳也教授が行った調査によると、日本人妻と夫の週当たりの家事時間の差が10.12時間なのに対し、台湾は4.26時間、フランスは3.32時間。日本人妻の家事負担が重いという(出所:プレジデントウーマン「日本人女性の家事負担が世界一重いワケ」2019年3月27日付)。こうした各国のニーズに合わせた旅行プランの提供に商機があるかもしれない。
今回の調査は、12地域(日本、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、香港特別行政区、イタリア、メキシコ、ニュージーランド、シンガポール、米国、英国)に居住する人を対象に、インターネット上で実施した。調査期間は21年4月1〜16日で、有効回答数は1万5000人。
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