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オンワードHDが黒字転換 不採算のジルサンダーなどから撤退:21年3〜5月
オンワードHDの2022年2月期第1四半期(21年3〜5月)連結業績は、売上高が前年同期比7.9%増の460億円、営業利益が11億円(前年同期は18億円の赤字)、純利益が20億円(同24億円の赤字)と増収増益だった。
オンワードホールディングス(HD)が7月8日に発表した2022年2月期第1四半期(21年3〜5月)連結業績は、売上高が前年同期比7.9%増の460億円、営業利益が11億円(前年同期は18億円の赤字)、純利益が20億円(同24億円の赤字)と増収増益だった。ECの活用などデジタル化の戦略と、不採算事業からの撤退が功を奏した。
国内事業では、オンワード樫山でOMO店舗「ONWARD CROSSET STORE」をオープンするなど、リアル店舗とECを連動させる販売戦略を展開した。ECを主力販路とするティアクラッセなども好調。国内グループの売上高は172億円(前年同期比7.2%増)、営業利益は10億円(同32.8%増)だった。
一方、海外事業は不採算事業からの撤退、規模の縮小など“選択と集中”の取り組みが結実した。フリーランドを売却し、29億円の特別利益を計上した他、ジルサンダーの売却で20億円の特別損失、さらにイタリアグループの持ち株会社「オンワードイタリア」の解散に伴う19億円の特別損失を計上。売上高は86億円(同32.0%減)、営業利益は1300万円(同3億円の赤字)と、減収ながら増益となった。
22年2月期の連結業績予想は、売上高が前期比8.3%増の1905億円、営業利益が32億円、純利益が63億円を見込んでいる。
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