レジ袋有料化は「成功だった」と考える人が「失敗だった」を上回る:1年が経過(1/2 ページ)
レジ袋有料化から1年が経過した。この施策について利用者はどのように考えているのか。2000人に聞いた結果は?
レジ袋有料化について「成功だった」と考える人は38.3%で、「失敗だった」の23.1%を上回った――そんな結果が、NEXER(東京都豊島区)が運営する日本トレンドリサーチの調査で明らかになった。
「レジ袋の有料化によって、ライフスタイルに変化があったか」と尋ねると「あった」(51.3%)が「なかった」(48.7%)を上回った。
「あった」と回答した人に、具体的にどのような変化があったのかを尋ねた。すると「いつもエコバッグをカバンに入れる習慣ができた」(50代女性)や「必ずエコバッグを持ち歩くようになって、自宅に無用な袋がたまらなくなった。暮らしをシンプルにしたいと考えるようになった」(60代女性)といったように、エコバッグを持ち歩く習慣ができたという声が寄せられた。また、「ごみの仕分けについて意識するようになった」(50代男性)や「ごみの分別により関心を持ち、環境のことを以前より考えるようになった」(40代女性)など、環境に対する意識が高まったという意見もあった。
レジ袋有料化を支持する理由は?
レジ袋有料化から1年が経過したが、この施策をどう評価するか聞いた。すると「どちらとも言えない」が38.7%で最も多かった。「成功だった」は38.3%で、失敗だったは23.1%という結果に。
「成功だった」と回答した人からは「ごみが減り、道端にレジ袋が落ちて景観を損ねることも少なくなった」(70代男性)や「多少なりともプラごみの削減になっていると思うから」(60代女性)といったように、ごみの削減につながっているとする声が寄せられた。また「レジ袋有料化をすることで、脱プラの活動に対して第一歩を踏み出せた人もいると思う。自分自身もレジ袋以外のプラスチックに対しての行動もかなり変わった」(30代女性)というように、明確に意識が変わったと評価する声もあった。さらに「『袋要りません』を言わなくてよくなったから」(10代女性)のように、買い物時の煩わしさから解放されたことを喜ぶ声もあった。
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