女性社長の出身大学 3位「早稲田大学」、2位「慶応義塾大学」、1位は?:帝国データバンク調べ(2/2 ページ)
帝国データバンクは、全国約117万社の事業会社を対象に女性が社長(代表)を務める企業について分析を実施。女性社長の出身大学ランキングを発表した。また、「京都産業大学」「産業大学」「徳島文理大学」出身の女性社長が増加していることが分かった
女性社長の業種別比率
業種の1位は「不動産」(16.9%)で、32年連続でトップとなった。以下、「サービス」(10.9%)、「小売」(10.7%)と続いた。B2C業種は女性社長比率が高い傾向が見られた。「サービス」は直近10年間で全業種中最も伸び率が高かった。
業種細分類では「保育所」(41.5%)が全業種中最も高かったが、前年比1.4ポイント減となり、前年に続いて女性社長比率が低下した。次いで「化粧品販売」(35.1%)、「美容業」(34.4%)、「老人福祉事業」(32.0%)などが続いた。育児や介護など家庭や生活に密着した業種や、美容関連の業種では女性社長比率が高いことが分かった。
女性社長の全国比率
地域別にみると、最も女性社長比率が高いのは5年連続「四国」(9.6%)で、「九州」(9.4%)、「中国」(8.8%)と続いた。全国で最も低いのは「中部」(6.6%)で、21年連続で全地域中最低だった。
都道府県別では「沖縄県」(11.4%)が1位で、13年以降9年連続で全国トップだった。2位以下は「徳島県」(11.3%)、「青森県」(10.9%)、「佐賀県」(10.3%)、「奈良県」「高知県」(ともに10.0%)と続いた。
総評
今回の調査において、帝国データバンクは将来的に経営幹部や社長候補となる女性を輩出するためには、30〜40代のミドル女性世代のキャリアアップが欠かせないと分析。しかし、係長・主任相当職の女性のうち約7割はキャリアアップと家庭の両立に二の足を踏み、管理職以上の昇進を希望していなかったという。
そのため、今後女性の経営参画を進めるためには、「女性の家庭内における負担軽減などの対応を進め、環境整備をはじめとした支援を強化することが肝要となるだろう」とした。
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