スポーツブランド購入率の3位はニューバランス アディダスVS. ナイキの結果は?:購買行動にも違いが(2/2 ページ)
アンケート調査ツールの開発などを行うスパコロが、直近1年におけるスポーツブランドの購入率ランキングを発表した。アディダス派とナイキ派の購買行動の違いも見えてきた。
顧客構造の違いは?
顧客構造を比べると、両者ともに認知率が約8割(アディダス83.1%、ナイキ85.9%)、利用経験率が約6割(同66.8%、63.8%)、現在利用率が約3割(同31.2%、29.4%)、ロイヤル率(4半期に1度買い物をする人の割合)が1割未満(同9.0%、7.7%)だった。アディダスの方が認知率から利用経験率の減少が少なく、顧客構造がやや優位である。一方で両者ともに認知しているのに購入経験はない人の割合が3割強だった。
アディダスを直近1年以内に購入した人に対し、購入時に他に検討したブランドは何か聞くと、1位は「ナイキ」(39.4%)、次いで「ニューバランス」(27.9%)、「コンバース」(24.0%)だった。主にシューズメーカーがランクインし、ナイキは約4割が比較検討していた。
直近1年間にアディダス製品を購買した人の頻度で最も多かったのは「1年に1回以上」(49.4%)、次いで「半年に1回以上」(21.9%)、「1カ月に1回以上」(17.3%)だった。 世代ごとでは若年層で購買頻度が高く、年齢層が高くなるにつれて頻度が落ちる傾向だった。
アディダス・ナイキのアプリ利用状況は、認知率がアディダス12.7%とナイキ16.1%、ダウンロード経験率がアディダス5.4%とナイキ8.8%、現在利用率がアディダス4.4%とナイキ7.0%だった。認知・ダウンロード経験の両方でナイキがアディダスを上回っていて、ナイキは現在利用率でアディダスに2.6ポイントの差をつけた。どちらもアプリ認知率は2割以下とあまり浸透してはいないが、オンラインの需要が高まっている現在、今後いかに差別化を図っていくか注視される。
今回の調査は、全国の10〜60代を対象にインターネット上で実施した。期間は21年5月15〜17日、有効回答数は3094人。
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