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新型86とBRZ スポーツカービジネスの最新トレンド池田直渡「週刊モータージャーナル」(1/6 ページ)

トヨタとスバルは、協業開発したFRスポーツカーとして、2012年からトヨタ86とスバルBRZを販売してきた。この2台のスポーツカーがこの度フルモデルチェンジを果たし、袖ケ浦フォレストレースウェイで、プロトタイプの試乗会が開催されたのだ。そこで86/BRZのインプレッションレポートと併せて、何がどう変わり、それがスポーツカービジネスをどのように変えていくかについて、まとめてみたい。

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 さて、前回は「EVの行く手に待ち受ける試練(前編)」をお届けしたのだけれど、バッテリー関係の最新ニュースが立て続けに入ってきていて、ちょっと分析が間に合わない。それはナトリウム電池であるとか、バイポーラ型ニッケル水素など、一度「終わった」扱いを受けていた形式のバッテリーが新技術で再注目を集め始めているからだ。

 一方コメント欄にも、たまにはクルマに乗った話も書いてほしいという要望もあることだし、続編へと入る前に、ちょっと箸休め的にスポーツカーの話を挟んでみたいと思う。

 ご存じの通り、トヨタとスバルは、協業開発したFRスポーツカーとして、2012年からトヨタ86とスバルBRZを販売してきた。この2台のスポーツカーがこの度フルモデルチェンジを果たし、袖ケ浦フォレストレースウェイで、プロトタイプの試乗会が開催されたのだ。


(トヨタ/スバル提供)

 そこでGR86/BRZのインプレッションレポートと併せて、何がどう変わり、それがスポーツカービジネスをどのように変えていくかについて、まとめてみたい。

 最初に書かなければいけないのは、初代86/BRZの微妙な性能である。このサイズのFRスポーツは今や世界中でも極めて限られている。そのため商品企画としては大いに歓迎したいのだが、スポーツカーとして見た時、それはかなり微妙な存在だった。

 ここから先、旧型のオーナーはあまり読んでうれしい話にはならないと思うので、読むのをお勧めしない。愛車にダメ出しされる気持ちは分かるので申し訳ないとは思うが、オーナーに忖度(そんたく)して「それはそれで良かった」と書くわけにはいかないので、忌憚(きたん)なく書かせていただく。

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