夏休み、旅行に行く人の割合は? 移動手段は「自家用車」が最多:旅行者数は20年より増加
定額カーリースを運営するナイル(東京都品川区)は、全国の小学生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの旅行や交通手段についての調査を行った。
定額カーリースを運営するナイル(東京都品川区)は、全国の小学生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの旅行や交通手段についての調査を行った。2021年の夏休みに家族で旅行するか(したか)を聞いたところ、「旅行しない(しなかった)」が50.5%で、「旅行する(した)」人は49.5%だった。
20年に行った同調査では「旅行しない」が60.5%、「旅行する」が39.5%で、昨年に比べて「旅行する」と回答した人が増加した。
「旅行しない」と回答した人に理由を尋ねると、最も多かったのは「コロナだから」で78.6%を占めた。次いで「仕事・子どもの予定があるから」(8.9%)、「お金がないから」(6.8%)だった。
「旅行する」人に旅行先を聞いたところ、「住んでいる都道府県内」が53.5%、「住んでいる都道府県外」が46.5%だった。20年の調査では「都道府県内」が61.2%、「都道府県外」が38.8%で、今年は「住んでいる都道府県外」に旅行する人が増加した。
主な交通手段は何か尋ねたところ、1位は「自家用車」で64.1%と半分以上を占めた。次いで「飛行機」(19.5%)、「電車」(10.8%)、「レンタカー」(2.2%)と続いた。「自家用車」を選んだ理由で最も多かったのは「便利・楽だから」で46.0%だった。20年の調査では約半数が「コロナ感染を避けたいから」という理由を挙げたが、今年は利便性を重視して自家用車を選んでいる人が多かった。
データ分析のヴァリューズが21年6月に行った調査によると、今年の夏の旅行先選びで重視することは「温泉」や「宿泊先でゆっくり過ごす」との回答が20年と比べ減少し、「アウトドア」や「マリンスポーツ」といったアクティブな項目が3.0ポイント増加した。現在、東京と沖縄には緊急事態宣言が発出されている。旅行先選びや交通手段も変化が見られていて、消費者の選択に注目が集まる。
ナイルが実施した調査は、全国の小学生の子どもを持つ親を対象に、インターネットで実施した。期間は21年7月3〜15日、有効回答数は1061人。
関連記事
- バブルの名残 温泉街の「大型施設」が廃墟化 鬼怒川と草津の違いと「大江戸温泉物語」の戦略
コロナ禍がもたらす温泉街への影響は甚大だが、「温泉の魅力」として考えさせられるのが“街づくり”という点だ。筆者は「施設そのもので集客できる強い宿は例外的で、温泉地の魅力自体が集客を左右する」と指摘する。 - コロナ禍2年目の夏休み 過ごし方に変化は? 外出希望者は増加
アース製薬は、全国の小学生以下の子どもをもつ女性を対象に「21年親子の夏休みの過ごし方に関する調査」を実施した。 - 売り切れ続出の「ファミマソックス」はなぜ誕生したのか 目指したのは“雨でぬれた時に買う”商品からの脱却
今、若者の間で「ファミマの靴下」が売れている。ファミリーマートが展開する「コンビニエンスウェア」の一つ、「ラインソックス」だ。なぜファミマは衣料品の展開に力を入れたのだろうか。 - 小学6年生の「就きたい職業」 男の子は「スポーツ選手」、女の子の1位は?
化学メーカーのクラレは、この春に小学校を卒業した子どもと親を対象に実施した「将来就きたい職業」「就かせたい職業」の調査結果を発表した。 - 爆増した3万ブース超のカプセルホテル “ブーム終焉”の理由はコロナ禍だけじゃなかった
近年、訪日外国人旅行者の激増により宿泊施設不足が露呈、数多くのホテルなどが誕生した。施設数で群を抜いていたカテゴリーが「簡易宿所」といわれる施設で、その代表格が「カプセルホテル」や「ホステル」と呼ばれる宿泊施設だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.