ワークマン、ソロキャンパーらと開発した「はっ水リュック」発売 “ついで買い”から成長カテゴリーへ:今期はバッグ全体で25億円の売り上げ見込む
ワークマンは7月28日、ソロキャンパーやバックパッカーと共同開発したはっ水リュックを発売すると発表した。
ワークマンは7月28日、ソロキャンパーやバックパッカーと共同開発したはっ水リュックを発売すると発表した。
新商品は「アンバサダーねこまるさんリュック(キャンプ女子が作る!大容量アウトドアリュック) 」(3900円)と「アンバサダーうめのさんリュック(タフ旅リュック) 」(4900円)の2種類。8月上旬に全店舗で発売する。
同社が展開しているバッグはこれまで、ヘルメットや工具、作業靴、着替えの作業服が入る作業用の大型バックに需要があった。しかし、5年前から同店を利用する客層が多様化した結果、一般向けバッグの売り上げが伸長。毎年150%の売上成長が続いているという。
中でも、雨天時の作業客向けに開発した「防水バッグシリーズ」や「超軽量はっ水リュック」は、口コミでライダーやアウトドア客にも広まり、同社の人気商品となった。
同社はこれまで、価格と機能のバランスにこだわっていて、プライベートブランド(PB)バッグの価格は2900円以下に抑えていた。今回の製品は「機能を優先した」として、初めて3000円以上の価格帯とした。
新たに展開する製品は、同社のアンバサダーを務めるソロキャンパーでユーチューバーのねこまるさんと、トラベルユーチューバーのうめのさんと共同開発した。
ねこまるさんと開発した「大容量アウトドアリュック」は、高はっ水加工を施したほか、収納の多さと2種類のジョイントバックを取り付け可能とした点が特徴だ。また、リュック下には、テントや寝袋などをつぶさず収納するドローコードを付けた。ビジネス用として、防水合皮を使用しドローコードを外したモデルも発売する。
うめのさんと開発した「タフ旅リュック」は、高はっ水加工を施したほか、大量の荷物を効率よく詰められるようフルオープンタイプとした。また、移動時にリュックを固定するためのウェストベルトとチェストベルトを搭載し、機能性にこだわった。
タフ旅リュックは、本格的なトラベルリュックとして展開するが、同社は「購入する半数は電車で現場に通う大都市圏の現場作業者」と見込む。フルオープンタイプで大容量であることから、ヘルメットなどの出し入れに対応できるほか、防汚・はっ水機能なども従来の作業客にニーズがあるとしている。
同社は、初年度の販売数を、アウトドアリュックが5万個、タフ旅リュックを4万個に設定。22年3月期のバック全体の売り上げは、前期比150%増の25億円になると見込んでいる。これまで「ついで買い」アイテムだったバッグが成長カテゴリーとなったと判断し、より機能性にこだわったPBバッグを重点的に開発するとしている。
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