海外人気が高い日本のエンタメコンテンツを発表! 外国人が大人買いしたコミックは?:日本文化に海外も注目
越境EC(電子商取引)などを手掛けるBEENOS(ビーノス、東京都品川区)は、2021年上半期に海外で人気となった日本のコンテンツを分析した「2021年上半期 越境エンタメ トレンドレポート」を発表した。海外ではどのよう日本製コンテンツの注目度が高いのだろうか。
コロナ禍で世界的に“巣ごもり需要”が伸びるなか、日本の商品を購入する外国人が増えている。海外向け代理購入サービス「Buyee(バイイー)」を運営するBEENOSグループ(東京都品川区)は海外で人気の日本のエンタメコンテンツを調査した。海外で人気を集めたコミックは「鬼滅の刃」「進撃の巨人」「呪術廻戦」「東京卍リベンジャーズ」など日本でも人気のあるコミックが選ばれた。
コロナ禍で動画配信サービスが浸透したことが、日本のアニメ動画を見た外国人が原作のコミックを購入するパターンを形成しているようだ。そのため同じ作品でも売れ方が違い、日本では最新刊が売れるのに対し、海外では第1巻が売れるという。また全巻まとめて大人買いする外国人も多く、フィギュアや文房具など関連商品のついで買いも目立つ。
音楽では70年代後半から80年代にかけて日本で流行した「シティポップ」が動画サイトやSNSで注目され、人気が再燃している。なかでも竹内まりやの「プラスティック・ラブ」、松原みきの「真夜中のドア〜stay with me」、大貫妙子の「都会」が人気で、デジタル配信ではなくLPレコード(再生時間が長いレコード)が売れている。Buyeeではシティポップ関連商品の流通量が前年同期比2.24倍となった。
グッズ関連の注目はトレーディングカードとVTuberグッズ。Buyeeではトレーディングカード関連商品の流通量が前年同期比2.42倍、流通金額は同4.51倍に伸びた。またVTuberグッズも好調で、約141万人のチャンネル登録者がいる「桐生ココ」、318万人の「がうる・ぐら」らの関連グッズが売れたというデータも見られた。
調査は、2021年1月1日〜6月30日にBuyeeで落札・購入された商品の購買データを基に独自に算出したもの。また流通量は購入依頼商品数量と落札数、流通金額は購入依頼金額および落札金額から算出した。どちらも対象期間は1月1日〜3月31日。(敬称略)
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