すかいらーく、1〜6月期決算発表 デリバリーや持ち帰りの売り上げ増:コロナ禍を生き抜く戦略は(1/3 ページ)
すかいらーくホールディングスが21年上半期決算を発表した。テークアウトやデリバリーの売り上げが増えた。今後の戦略は?
外食大手のすかいらーくホールディングス(HD)は8月13日、2021年12月期第2四半期(21年1〜6月)の連結決算(国際会計基準)を発表した。売上高にあたる売上収益は1266億5500万円(前年同期比8.9%減)、営業利益は4億5900万円(前年同期は180億8000万円の赤字)、最終損益は5億500万円の赤字(前年同期は189億2800万円の赤字)だった。
同社はコロナ禍でどのような影響を受けたのか。第1回の緊急事態宣言が発出された20年の4〜5月には、既存店の売上高が19年比40%近くにまで落ち込んだ。同年8月以降はGo toキャンペーンの影響で好転。ほぼ19年の水準にまで持ち直したこともあった。21年になると、19年比で60〜80%の間を行き来している。
コロナ禍の影響で、デリバリーやテークアウトの売り上げは伸びている。デリバリーの売り上げは、20年の第1四半期以降右肩上がりで増加。21年上半期の累計は199億円(前年比31.3%増)となった。同期間のテークアウトの売り上げ累計も106億円(同25.7%増)となっている。
展開しているブランド別の売り上げはどうなっているのか。日商を見てみると、21年上半期におけるから揚げ専門の「から好し」は、19年比で86.5%と何とか踏みとどまっている。テークアウトに適した業態だからだ。また、1人客比率が高い「むさしの森珈琲」も79.5%と健闘している。苦戦しているのは「夢庵」(同59.6%)や「藍屋」(同59.3%)、「ジョナサン」(同56.6%)だ。店内飲食中心の業態においては苦戦が続いている。一方、同社はワクチン接種率が増加しており、シニア客数は回復傾向にあるとしている。
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