ニュース
すかいらーく、1〜6月期決算発表 デリバリーや持ち帰りの売り上げ増:コロナ禍を生き抜く戦略は(2/3 ページ)
すかいらーくホールディングスが21年上半期決算を発表した。テークアウトやデリバリーの売り上げが増えた。今後の戦略は?
主力ブランド「ガスト」の動向は
同社の主力ブランドであるファミレス「ガスト」の状況はどうか。19年の日商と比べると、21年7月において「3〜4人客」の売り上げは61%、「5人以上」は45%と大きく落ち込んでいるのが分かる。性年代別で分析すると、「男性60歳以上」は99%とほぼ変化がない。一方、女性は「29歳以下」(56%)、「30代」(61%)、「40代以上」(71%)と苦戦している。総じて、グループ客、団体客、ファミリーの利用が減っている。ワクチン接種の影響で、シニアの利用頻度は増えているという。
酒類販売中止の影響はどうか。1都3県において、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、夢庵の日商はアルコール販売中止によって、9〜16%減となっている。バーミヤンや夢庵は、アルコールの影響がやや大きい結果となった。
こうした経営環境を踏まえ、すかいらーくHDはどのような経営戦略を打ち出しているのか。
コロナ禍の影響が長期化する中で、外食の利用が減った。特に、シニアや女性の外出自粛が目立つと同社は分析。この層がスーパーで総菜を購入したり、宅配を活用したりといったことが原因として考えられる。
また、外食するのであれば、家ではつくれない料理を求めるお客が増えている。高くてもほしいものを注文する傾向が強まっていることから、高単価商品の販売が増えているという。
関連記事
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
大手回転寿司チェーンのスシローとくら寿司。標準的な寿司の重さはほぼ一緒。しかし、価格とシャリの違いから戦略の違いが見えてきた。 - 「100円×3個=301円」問題でセブンが公式に謝罪 見習うべきは「イオン方式」か
「税込100円×3個=301円」問題で混乱が起きたセブン。お客が困惑した根本原因は事前告知が不足していたことだ。ただ、イオンが採用する価格表記を採用する道もあったかもしれない。 - 新成人が「欲しい車」ランキング 3位はフォルクスワーゲン、2位はBMW、1位は?
ソニー損保が新成人のカーライフ意識調査を実施。普通自動車運転免許の保有率や欲しい車が明らかに。どんな傾向があるのか。 - 「幸福度」が高い都道府県ランキング 3位「熊本県」、2位「宮崎県」、1位は?
ブランド総合研究所が「第3回地域版SDGs調査2021」を実施した。幸福度が最も高い都道府県はどこか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.