主婦の約4分の1が「DX人材になりたい」と回答 なぜ?:主婦対象のDXに関する調査
主婦層を対象にした「DXと人材」の調査から主婦の約4分の1が「DX人材になりたい」と回答していることが分かった。一見、主婦とDXは関係がなさそうに見えるが、なぜなのだろうか?
主婦や主夫を対象とした調査機関「しゅふJOB総研」は主婦層を対象に「DXと人材」に関する調査を実施した。調査から24.7%の主婦が「DX人材になりたい」と回答したことが分かった。
「DX人材になりたいか分からない」と回答したのは過半数の56.2%、「なりたくない」と回答したのは19.1%という結果に。
同調査機関の川上敬太郎氏は、DX人材になりたい主婦層について「主婦層のDXに対するスタンスには、成長と学びに対する“意欲”と新しい技術や環境変化への適応に対する“自信“が影響を与えていると考えられる。また、これまでにも技術革新によるデジタル化を経験してきたり、技術者として既にDX推進に携わってきたりなど、DX人材としての素地や素養に自信を持っている主婦もいることが、このような調査結果に結びついた」と分析する。
社会全体でDXを推進すべきかという質問に対し、40.7%が「思う」と回答。「分からない」が回答としては多いものの、DXの重要性を認識している主婦層も一定いることが調査から明らかになった。
「自分自身がDX人材になれる」と考えている人は9.5%で1割未満だった。フリーアンサーとしては「勉強する意欲がある」(50代・専業主婦)や「業務をアナログからデジタル化してきた経験があり、さらにスキルを身につけたいと思っている」(40代・派遣社員)などが見られた。
一方、DX人材になれないと考える主婦は31.9%に上った。「何のことだかさっぱりわからない」(40代・専業主婦)や「ITの安全性に疑問を持っており、必要以上に使用したくないと思っている」(50代・専業主婦)、「これからの若い世代がやっていくことだと思う」(50代・自営業)といった回答が見られた。
DX自体を理解していない人だけでなく、ITの安全性に対する懸念や、自分の世代がやるべきことではないと考えている人もいることが分かった。
調査は同調査機関のサービス利用者を対象にインターネットで実施。期間は2021年7月14〜27日で、有効回答数は580人。
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