買い物時に意識している「SDGs」の取り組み 2位は「必要最小限の量だけを買う」、1位は?:博報堂が調査(2/2 ページ)
博報堂は、「生活者のサステナブル購買行動調査2021」を実施した。「SDGs(持続可能な開発目標)」の認知率や知名率、買い物をするときに意識していることや普段の生活で意識していることを聞いた。
買い物をする際に意識していることは?
買い物をする際に意識していることを聞いたところ、1位は「長く使えるものを買う」で90.3%、次いで「必要最小限の量だけを買う」が77.9%、「すぐに新品を買い直さず、まだ使えるものは修理して使う」が75.9%だった。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増え、物を減らしたいと考える人が増加したためか、前回調査と比較して「物を買うときには必要最小限の量だけを買う」が4.3ポイント、「新品を買わずに借りたりシェアしたりする」が2.5ポイント上昇した。
性年代別でみると、「不要になったがまだ使えるものは人にあげたり売ったりする」では女性10〜30代で7割以上、「新品を買わずに中古品を買う」では男性10〜20代で約5割、「新品を買わずに借りたりシェアしたりする」は男女10〜20代で3〜4割と、それぞれ全体の数値より10ポイント以上高くなった。
普段の生活で行動していることは?
普段の生活で行動していることを聞いたところ、1位は「スーパーやコンビニでの買い物にはエコバッグを持参する」で85.2%、次いで2位は「ごみの分別やリサイクルを行う」で83.8%、3位は「使い捨てプラスチックごみを減らすようにしている」で60.3%だった。
上位項目は女性の実施率が高く、女性40〜60代の約9割が「エコバッグ持参」「ごみ分別・リサイクル」を実施していた。
「プラスチックごみの削減」も女性50〜60代が全体より10ポイント以上高かった。男性の10〜30代、女性10代などの若い層では、「社会問題に積極的に取り組む企業に就職・転職する(したい)」「社会活動に取り組むサークルやコミュニティーなどに参加する」「社会活動に取り組むイベントに参加する」が他の年代よりも高くなった。SDGsの知名・認知率が高い若年層は、社会活動への参加意識も高いことがうかがえた。
SDGsの取り組みは、人々の日常生活にも徐々に浸透していることが分かった。今後の動向が注視される。
今回の調査は、直近2〜3カ月に食品・飲料・日用品・衣料品などを購入した16〜69歳の男女を対象にインターネットで実施した。期間は21年1月4〜7日、有効回答数は4125人。
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