「引越したいと思った瞬間」ランキング コロナ禍で“爆発”した不満とは:SUUMO調べ
リクルートが運営する『SUUMO引越し見積もり』は、「引越したいと思った瞬間ランキング―引越し調査2021―」を発表した。回答者のコメントからは、コロナ禍の影響がうかがえた。
リクルートが運営する『SUUMO引越し見積もり』は、「引越したいと思った瞬間ランキング―引越し調査2021―」を発表した。
引越したいと思った瞬間の1位は「入学・入社・転職などのライフイベントの節目」(31.2%)で、2位は「住んでいる家に不具合が起こったとき」(25.0%)、3位は「隣人が苦手な人だったとき」(17.0%)、4位は「給料が下がったとき・上がったとき」(13.2%)、5位は「自分よりいい家に住んでいる友人の家に遊びに行った後」(11.1%)だった。
1位の「ライフイベントの節目」と回答した人からは、「娘が他県の中学に入学。県をまたいでの長時間の電車通学はコロナの感染リスクが高くなるため、学校の近くに引越した」や「コロナの影響で、転職するために引越した。郊外のほうが広い家で暮らせるし、転職もうまくいって良かった」といった声が寄せられた。
2位の「住んでいる家に不具合が起こったとき」については、「日当たりが悪く、カビが生えやすい部屋だった。コロナ禍で在宅勤務が続き、夏場のカビだけはどうしても我慢できず、引越した」や「老朽化により給水管が破裂。修理までに時間がかかるとのことで引越した」といった事例が報告された。
3位以下には、「(住んでいる)2人ともテレワークが始まり、アパートの狭さに限界を感じた」や「テレワークとプライベートの空間を分けられるよう間取りや設備に工夫している同僚の家を見た」といったように、コロナ禍における暮らしの変化が引越しのきっかけになったことがうかがえるコメントが散見された。
『SUUMO』の笠松美香副編集長は「コロナ前と比べると、都心の便利さより、郊外で得られる広さを重視する傾向が強まっている」と分析。「子どもの教育のために都心から離れて郊外に住むという人も増えている」と指摘する。
今回の調査は3月10〜12日、インターネット上で実施。調査対象者は直近1年以内に引越し会社を利用しており、「引越し先の物件選び・荷造り・引越し会社への見積依頼・引越し会社の決定」の全てに関与した人。有効回答数は3133人。
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