Sansan、「オンライン名刺」の交換体験を大幅アップデート コロナ禍でオンライン名刺の利用増大
Sansanは9月2日、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」において、オンライン名刺交換体験の大幅アップデートを行ったと発表した。これにより、オンライン名刺を受け取った相手がフォーム入力により名刺情報を返送することが可能となり、送り返されたオンライン名刺は送信者のsansan上に登録される。
Sansanは9月2日、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」において、オンライン名刺交換体験の大幅アップデートを行ったと発表した。これにより、オンライン名刺を受け取った相手がフォーム入力により名刺情報を返送できるようになり、送り返されたオンライン名刺は送信者のSansan上に登録される。
同アップデートで返送方法の選択肢が増えたことにより、これまで以上のオンライン名刺交換の成立が期待できる。また、オンライン名刺交換時のUIデザインを対話型とし、より自然でストレスの少ない名刺交換体験をユーザーに提供する。
また、Microsoft Teamsとの機能連携をさらに強化し、「Teams会議」中のスムーズなオンライン名刺の送信、受け取りが可能となる。
コロナ禍でオンライン名刺の利用増大
同社の調査によると、コロナ禍で名刺交換機会が減少したと回答した人は38.6%。1カ月あたりの紙の名刺の平均交換回数が6回以上と回答した人は、コロナ禍前は55.4%と半数以上を占めていたのに対し、コロナ禍では34.4%に減少した。また、平均交換回数が0回と回答した人は、コロナ禍前10.5%、コロナ禍19.3%と2倍近くになった。
紙の名刺交換機会が減少する一方で、オンライン名刺サービスの活用により名刺交換の機会が「変わらない」もしくは「増えた」と回答した人は合計で85.9%と、約9割が名刺交換機会を維持または増加していた。
また、コロナ禍で新たに名刺情報を蓄積、管理できている人はオンライン名刺サービスの非活用者44.1%に対し、活用者は70.9%だった。活用者の多くがコロナ禍前と変わらず名刺情報を蓄積・管理できていることが明らかになった。
オンライン名刺の利用企業が拡大する一方で、受け取った相手がSansanもしくはEightユーザーではない場合の手間が課題となっていたが、今回のアップデートにより受け取り手のオンライン名刺の煩わしさの解消となった。同社はこれまで以上のオンライン名刺交換が成立されることを期待し、ビジネスシーンでの浸透を後押しするとした。
関連記事
- 【決算発表】コロナ禍で成長率鈍化も、「名刺の次」で見据えるSansanの成長ストーリー
クラウド名刺管理サービスを提供するSansanは7月14日、2021年5月期通期の決算を発表した。新型コロナウイルスの影響を受けながらも粘り強く成長を続けた名刺交換サービス「Sansan」の実績と、クラウド請求書受領サービス「Bill One」の順調な立ち上がりが見られた。 - オンライン名刺のSansanが、紙の名刺作成サービス開始 なぜ?
クラウド名刺管理サービスを提供する「Sansan」は、5月末から紙の名刺を作成できる「Sansan 名刺メーカー」の提供を開始する。これは、Sansan上で名刺の作成と発注が行えるものだ。 - Zoom背景にQRコード Sansanのオンライン名刺の実力
Zoomなどのビデオ会議を使ったやり取りは、コロナ禍のもとかなり普及し、一般的になってきた。ただし、初顔合わせの場がオンラインミーティングとなると、問題もある。その一つが名刺交換だ。これを解決しようと、クラウド名刺管理サービスを提供するSansanは、オンライン名刺サービスの提供に向けて動いている。具体的な活用法を聞いた。 - Sansanがオンライン名刺機能提供開始 2000社が導入意向
Sansan(東京都渋谷区)は6月16日、企業向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」のオンライン名刺機能の提供を開始した。デジタル名刺をSansan上で発行でき、そのURLをチャット・メールで送ることができる。受け取った相手は、自分の名刺を送り返すことができ、デジタル上での名刺交換を実現する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.