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GMOクリック証券、大口優遇の期間拡大
GMOクリック証券は9月8日、信用取引の手数料を優遇する「VIPプラン」の適用期間を拡大すると発表した。従来、条件を満たした翌日に限り信用取引の手数料を無料としていたが、翌営業日から30営業日に拡大する。9月21日から始める。
GMOクリック証券は9月8日、信用取引の手数料を優遇する「VIPプラン」の適用期間を拡大すると発表した。従来、条件を満たした翌日に限り信用取引の手数料を無料としていたが、翌営業日から30営業日に拡大する。9月21日から始める。
VIPプランは、1日の新規建約定代金3000万円以上、または大引け時点の信用建玉残高が3000万円以上で適用となる大口優遇プラン。手数料が無料になるだけでなく、制度信用の買方金利も、通常の2.75%から1.8%に優遇される。
大口顧客に対しての信用取引手数料の優遇は、他のネット証券でも実施している。基本的には信用取引の手数料が無料となるもので、条件は証券会社によって異なる。楽天証券は、1日の新規建て約定代金3000万円以上、または当日末の信用建玉残高が3000万円以上で対象となり、期間は3カ月間。SBI証券も条件は同様だが、期間は1カ月間となっている。auカブコム証券では、前1カ月の信用建玉残高か預り資産評価額が1億円以上が対象で、期間は1カ月だ。
GMOクリック証券は、ほぼ条件をSBI証券にそろえてきた形となる。
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