段階的に増税されてきたたばこ税が10月1日に再び引き上げられる。たばこ税は2018年から3段階で見直され、18年〜21年10月にかけ、たばこ1本当たり1円ずつ、合計3円(1箱60円)引き上げられる予定だ。
これに伴い、JTなどのたばこメーカーがたばこ製品の値上げを発表。同社の主力製品である「メビウス」は、540円から580円に引き上げられることになる。喫煙者は、価格がいくら以上になれば禁煙を決意するのか。日本マーケティングリサーチ機構(東京都港区)が調査したところ、42.51%が「1000円以上」と回答したことが分かった。
10月からたばこ税が増税されることを知っているか尋ねたところ、76.52%が「知っている」と回答した。また、「今までたばこの値上げで禁煙しようと思ったことはありましたか」との問いには、55.06%が「なかった」と答えた。
それでは、10月の値上げではどうだろうか。尋ねたところ、19.03%が「禁煙をしようと考えている」と答えたのに対し、半数以上の61.94%が「禁煙はしない」と回答した。
「たばこの価格がいくら以上になれば禁煙を決意できますか」と尋ねたところ、「1000円以上」が最多で42.51%、次いで「禁煙はしない」(22.27%)、「600円以上」(19.43%)、「800円以上」(15.79%)と続いた。
調査は、8月11〜30日にインターネットで実施。20〜60歳の男女852人を対象とした。
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