「IQOS」や「glo」を使い続ける理由 3位「銘柄」、2位「におい」、1位は?:加熱式ユーザーに聞く(1/2 ページ)
アンケート調査ツールの開発などを行うスパコロは3月11日、加熱式たばこをメインで吸う喫煙者1031人を対象に実施した「加熱式たばこに関する調査」の結果を発表した。
健康意識の高まりや喫煙できる場所の減少など、たばこを取り巻く環境は大きく変化している。ユーザーはどのような基準で加熱式たばこを選択しているのだろうか。アンケート調査ツールの開発などを行うスパコロ(東京都港区)は3月11日、加熱式たばこをメインで吸う喫煙者1031人を対象に実施した「加熱式たばこに関する調査」の結果を発表した。
加熱式たばこ利用者のうち、この1年で加熱式たばこを利用し始めた「新規ユーザー」の割合は24.1%。以前から同じブランドを使い続ける「継続ユーザー」は69.0%だった。また、別のブランドに変えた「スイッチユーザー」は7.0%となった。
主に利用しているブランドを尋ねた。その結果、フィリップ モリス ジャパンが展開する「IQOS(アイコス)」が最も多く59.4%で、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンの「glo(グロー)」(23.8%)やJTの「Ploom(プルーム)」(15.8%)を大きく引き離す結果となった。アイコスは、継続ユーザー、直近1年で利用を開始した新規ユーザー、スイッチユーザーの割合全てで1位となった。
この1年で加熱式たばこの利用を始めた人にその理由を尋ねた。最も多かったのが「加熱式たばこのほうが煙やにおいが気にならないから」で35.9%であった。次いで「灰が出ない/灰皿がいらないから」(29.4%)、「健康が気になり始めたから」(25.0%)と続いた。紙巻たばこの煙やにおい、灰を気にする意識や、紙巻たばこが吸いにくくなった環境要因、健康への気遣いなどが加熱式へ移行した主な理由のようだ。
また、「無料で試してみて(イベントやレンタルなど)」は20.2%を占めた。移行するきっかけの1つとして、加熱式たばこのトライアル体験も大きいようだ。
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