異業種からの転職受け入れ率が最も上昇した業界は? コロナ禍の働き方:転職市場を調査(1/2 ページ)
パーソルキャリアは、2020年度と16年度の「異業種転職」と「異職種転職」の実態を調査。各上昇率を比較し、ランキングにした。
転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリア(東京都千代田区)は、転職求人倍率の平均が高かった2016年度とコロナ禍であった20年度における「異業種転職」と「異職種転職」の実態を調査した。その結果、異業種からの転職受け入れ率が最も上昇した業界は「IT/通信」だった。
「IT/通信」に転職した人のうち、20年度における異業種からの転職は57.5%で、16年度と比較し9.9ポイント増加した。全産業でIT人材の需要が高まる中、「企業側の採用意向が旺盛」「未経験採用枠を増やしている」といったことが上昇率アップの要因のようだ。
個人側でも、成長性の高い「IT/通信」でスキルを形成したいというニーズが増えていると同社は分析。プログラミングスクールなどで基本スキルを体得後、未経験での転職を目指す人も増加しているという。
「IT/通信」が最も多く受け入れた業種は「サービス」で、特に「人材サービス・アウトソーシング・コールセンター」からの転職者が多かった。業界の先行き不安などから「旅行/宿泊/レジャー」からの転職も増加した。
上昇率2位は「金融」だった。20年度の異業種からの転職は60.2%で、16年度の51.4%と比較して8.8ポイント増加した。
「金融」の中でも「生命保険、保険代理店」が最も異業種からの転職を受け入れ、全体の53.0%を占めた。「生命保険」はストック型のビジネスモデル(サブスクリプション型)で、景気後退局面で安定的な収入が得られ安定している特徴がある。大手生保各社が他業種からの転職者を積極的に受け入れたことが上昇率アップの要因のようだ。
上昇率3位は、「メディカル」だった。「メディカル」に転職した人のうち、20年度の異業種からの転職は65.2%となり、16年度の58.1%と比較して7.1ポイント増加した。
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